2025年11月14日、MLBの各賞が発表され、ナショナル・リーグMVPは大谷翔平選手、アメリカン・リーグMVPはアーロン・ジャッジ選手が獲得しました。両選手ともに他の賞も多数受賞していますが、気になるのは本塁打王と打点王の2冠を達成したカイル・シュワーバー選手とカル・ローリー選手の評価です。
シュワーバーの受賞状況
フィリーズのカイル・シュワーバー選手は2025年シーズン、56本塁打と132打点でナショナル・リーグの2冠王に輝きました。打率は.240と決して高くはありませんでしたが、その圧倒的な長打力は見事でした。
シュワーバーが獲得した主な賞は以下の通りです。
本塁打王・打点王の2冠を達成し、さらに選手間投票によるナショナル・リーグ最優秀野手に選出されました。これは選手同士が評価する「プレーヤー・チョイス・アワード」で、仲間たちから認められた証です。
一方で、全米野球記者協会(BBWAA)によるMVP投票では、大谷翔平選手が3度目の満票MVPを獲得。シュワーバーも最終候補3名に入りましたが、大谷の二刀流という圧倒的な価値の前に及びませんでした。
それでも2025年シーズンのシュワーバーは特筆すべき成績を残しています。8月28日には1試合4本塁打を達成し、MLB史上21人目の快挙を成し遂げました。また、左投手から23本塁打を放ち、左打者による対左投手シーズン最多本塁打記録を更新しています。
ローリーの受賞状況
マリナーズのカル・ローリー選手は、捕手として史上初となる60本塁打を達成し、125打点でメジャー全体トップを記録しました。打率は.247でしたが、捕手という過酷なポジションで162試合中159試合に出場するタフネスぶりも見事でした。
ローリーが獲得した主な賞は以下の通りです。
アメリカン・リーグ本塁打王・打点王の2冠に加え、シルバースラッガー賞を初受賞しました。さらに、選手間投票によるプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(両リーグから1名のみ選出)にも選ばれています。
前年2024年にはゴールドグラブ賞とプラチナグラブ賞を受賞しており、守備面でも高い評価を受けていました。2025年は打撃で大爆発を見せた形です。
MVP投票では、アーロン・ジャッジ選手が満票で2度目の受賞を果たしましたが、ローリーも最終候補3名に選ばれました。捕手としてのMVP受賞は2012年のバスター・ポージー以来となるはずでしたが、ジャッジの打率.331、53本塁打、114打点、OPS1.144という圧倒的な数字の前に惜しくも届きませんでした。
まとめ
シュワーバーとローリーは確かにMVPこそ逃しましたが、両名とも2冠王として、そして選手間投票で高く評価される形で称えられました。
特にローリーの捕手として60本塁打は歴史的快挙であり、シュワーバーの左投手攻略も記録的な成績です。打率の低さを指摘する声もありますが、長打力と勝負強さで十分にチームに貢献し、リーグを代表する打者として認められたと言えるでしょう。
2025年のMLBは大谷とジャッジという2大スターに注目が集まりましたが、シュワーバーとローリーの活躍も忘れてはならない素晴らしいシーズンでした。
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