【令和7年度】賃貸不動産経営管理士試験の合格ボーダーラインを徹底予想!過去データと最新情報から分析

2025年11月17日

はじめに

令和7年(2025年)11月16日に実施された賃貸不動産経営管理士試験。受験された皆さん、本当にお疲れ様でした。試験が終わった今、最も気になるのは「合格ボーダーラインは何点なのか?」という点ではないでしょうか。

この記事では、令和7年度の賃貸不動産経営管理士試験における合格ボーダーラインの予想を、過去のデータ分析、各資格予備校の速報情報、講師陣の見解などを総合的にまとめてお伝えします。

正式な合格発表は12月25日(木)ですが、それまでの間、自己採点の結果と照らし合わせながら参考にしていただければ幸いです。

令和7年度試験の基本情報

まず、今年度の試験概要を確認しておきましょう。

試験日: 2025年11月16日(日)
試験時間: 13:00~15:00(120分間)
問題数: 全50問(講習修了者は45問)
合格発表日: 2025年12月25日(木)10:00頃
試験会場: 全国38地域

国家資格化されてから、賃貸不動産経営管理士試験の重要性はますます高まっており、今年度も約3万人規模の受験者が見込まれています。

令和7年度試験の難易度は?

試験終了直後から、各資格予備校の講師陣による総評が公開されていますが、多くの講師が「例年より難しかった」という見解を示しています。

主要講師の第一印象

伊藤塾の井内講師は試験直後のコメントで、「難易度は例年より難しいと感じました。合格推定点は初見では32点前後と感じた」と述べています。これは過去5年間と比較してもやや低めの予想となっています。

難化の要因

今年度の試験が難しかったとされる理由としては、以下のような点が挙げられています:

個数問題の増加 – 選択肢の中から正しいものや誤っているものの個数を選ぶ問題が増加
実務的な問題の増加 – 単純な暗記では対応できない、実務理解を問う問題の増加
新しい法改正への対応 – 令和7年4月1日時点での法令に基づく出題で、最新の改正内容が反映
賃貸住宅管理業法の深掘り – 国家資格化以降、この分野からの出題が年々難化

過去5年間の合格点推移

令和7年度の予想をする前に、過去5年間の合格点と合格率のデータを確認しましょう。

過去5年間のデータ

年度	合格点	合格率	受験者数	合格者数
令和6年(2024)	35点	24.1%	30,194名	7,282名
令和5年(2023)	36点	27.7%	28,299名	7,972名
令和4年(2022)	34点	27.7%	27,338名	7,561名
令和3年(2021)	40点	31.5%	27,338名	8,614名
令和2年(2020)	34点	29.8%	27,338名	8,146名

このデータから分かることは:

合格点は34点~40点の範囲で推移している
合格率は24.1%~31.5%の範囲で推移
近年は合格率が低下傾向にある
令和6年度は過去最低の合格率24.1%を記録

得点率で見る合格ライン

50問満点で考えると、合格点34点は68%、40点は80%の正答率が必要です。講習修了者(45問)の場合は、それぞれ5点低い基準となります。

近年の傾向としては、70%前後(35点程度)の得点率が合格ラインの目安となっていることが分かります。

令和7年度の合格ボーダーライン予想

各予備校・講師の予想まとめ

試験当日から翌日にかけて公開された、各資格予備校や講師陣による合格点予想は以下の通りです:

31~33点予想

伊藤塾井内講師: 32点前後(初見の感想として)

試験直後の第一印象として、例年より難しかったという評価から、やや低めの予想となっています。

34~35点予想

多くの予備校がこの範囲で予想を出すと見られています。過去のデータと今年の難易度を総合的に判断した場合、この範囲が最も可能性が高いと考えられます。

36点以上の可能性

過去の傾向から、受験者全体のレベルが高い場合や、思ったほど難易度が高くなかった場合は36点以上になる可能性も残されています。

総合的な予想

各種情報を総合すると、令和7年度の合格ボーダーラインは:

32点~35点の範囲、中でも33点~34点あたりが最も可能性が高いと予想されます。

ただし、これはあくまでも試験直後の速報値に基づく予想であり、実際の合格点は受験者全体の得点分布によって決定されます。

5問免除制度を利用した場合

賃貸不動産経営管理士講習を修了している方は、5問が免除され45問での受験となります。

免除者の合格点

免除者の合格点は、一般受験者からマイナス5点となります。

例えば:

一般受験者の合格点が35点の場合 → 免除者は30点
一般受験者の合格点が34点の場合 → 免除者は29点

免除者の合格率

過去のデータを見ると、講習修了者の合格率は一般受験者よりもやや高い傾向にあります。令和6年度の例では、全体の合格率が24.1%であったのに対し、講習修了者の合格率はそれを上回っていました。

これは、5問分の負担が減ることに加えて、講習を受講することで基礎知識がしっかり身についていることが要因と考えられます。

自己採点のポイント

解答速報の活用

各資格予備校が試験当日の夕方から解答速報を公開しています。主な予備校の解答速報公開時刻は:

アガルート: 15:18頃から順次公開(最速)
TAC: 19:00頃から公開
LEC: 19:00頃から公開
マンション管理サポートセンター: 16:00頃から公開

割れ問に注意

解答速報を見る際は、予備校間で解答が異なる「割れ問」に注意が必要です。割れ問がある場合は、複数の予備校の解答を比較し、自分の解答がどちらに該当するかを確認しましょう。

令和7年度試験でも、問題によっては予備校間で解答が分かれる可能性があります。

データリサーチの活用

TACやLECでは、受験者の解答データを収集する「データリサーチ」サービスを実施しています。

このサービスに参加することで:

自分の順位や偏差値が分かる
より精度の高い合格ライン予想が得られる
自分の弱点分野が明確になる

などのメリットがあります。無料で参加できるので、積極的に活用することをおすすめします。

合格発表までの過ごし方

ボーダーライン上の場合

自己採点の結果が予想ボーダーライン付近だった場合、合格発表までの約1ヶ月間は非常に不安な時期となります。

前向きに捉える

まず大切なのは、ボーダーライン上ということは「合格の可能性が十分にある」ということです。予想はあくまでも予想であり、実際の合格点は受験者全体の得点分布によって決まります。

今年は難しかったという声が多いため、予想よりも合格点が下がる可能性も十分にあります。

次の一手を考える

とはいえ、万が一のことも考えて、次のステップを検討しておくことも重要です:

来年の試験に向けた準備 – 早めに学習を再開できる心構えを
関連資格の検討 – 宅建士や管理業務主任者など
実務経験の積み重ね – 資格がなくてもできる業務知識の習得

ボーダーを超えている場合

自己採点の結果が予想ボーダーを明らかに超えている場合は、安心して合格発表を待ちましょう。

登録準備を進める

合格後は資格登録が必要です。登録に必要な書類などを事前に確認しておくとスムーズです:

登録料: 6,600円(税込)
有効期限: 5年間
必要書類の準備

スキルアップの計画

合格後のキャリアプランを考える良い機会です:

さらなる専門知識の習得
他の不動産関連資格へのチャレンジ
実務での活躍の場の拡大

賃貸不動産経営管理士試験の今後の傾向

難易度の上昇傾向

過去のデータを見ると、賃貸不動産経営管理士試験は年々難化していることが明らかです。

平成30年度までは合格率が50%前後を維持していましたが、令和元年度以降は40%を下回り、令和6年度には24.1%まで低下しました。

これは:

国家資格化による試験の厳格化
受験者レベルの向上
実務に即した問題への移行
賃貸住宅管理業法の深い理解を求める傾向

などが要因として考えられます。

今後の対策

今後受験を予定している方は、以下の点に注意して学習を進めることが重要です:

早めの学習開始 – 200時間程度の学習時間が必要
実務的な理解 – 単純な暗記ではなく、実務での活用を意識
法改正への対応 – 最新の法令を常にチェック
過去問だけでは不十分 – 新傾向問題への対応力を養う
予備校の活用 – 独学では対応が難しくなっている

公式テキストの限界

公式テキスト『賃貸不動産管理の知識と実務』は約1,000ページの大ボリュームですが、実は試験範囲を完全にカバーしていないという問題があります。

公式テキストは2月末時点の法令に基づいていますが、試験範囲は4月1日時点の法令です。つまり、3月の法改正やFAQの更新内容が公式テキストには反映されていないのです。

このため、公式テキストだけでの学習には限界があり、資格予備校のテキストや講座を併用することが推奨されます。

他の不動産資格との比較

賃貸不動産経営管理士と他の不動産関連資格を比較してみましょう。

不動産四大資格の難易度比較

資格名	合格率	合格点	難易度
宅地建物取引士	約15~17%	35~38点	高
マンション管理士	約8~10%	35~38点	最高
管理業務主任者	約20~22%	36~38点	高
賃貸不動産経営管理士	約24~28%	34~40点	中程度

この比較から、賃貸不動産経営管理士は不動産四大資格の中では比較的取得しやすい部類に入ることが分かります。

ただし、「比較的」という言葉には注意が必要です。国家資格化以降、難易度は確実に上昇しており、安易に考えることはできません。

ダブルライセンスのメリット

賃貸不動産経営管理士と他の資格を組み合わせることで、キャリアの幅が大きく広がります:

宅建士 + 賃貸不動産経営管理士 – 賃貸仲介から管理まで一貫対応
管理業務主任者 + 賃貸不動産経営管理士 – 分譲・賃貸双方の管理に強い
マンション管理士 + 賃貸不動産経営管理士 – 管理組合運営と賃貸管理の専門家

よくある質問

Q1: 合格発表はいつですか?

A: 令和7年12月25日(木)10:00頃に、一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会のホームページで合格者の受験番号が発表されます。合格者には合格通知書が郵送されますが、不合格者には通知は届きません。

Q2: 合格点ちょうどでも合格できますか?

A: はい、合格できます。合格点が35点の場合、35点取得していれば合格です。ただし、予想合格点はあくまでも予想であり、実際の合格点は合格発表時に初めて確定します。

Q3: 試験後1年以上経過してから登録できますか?

A: できますが、2024年1月10日以降、試験合格後1年以上経過している方は「賃貸不動産経営管理士登録講習」を受講しなければ登録できなくなりました。合格したら早めに登録することをおすすめします。

Q4: 来年の試験はいつですか?

A: 例年11月第3日曜日に実施されるため、令和8年度(2026年)の試験は11月15日(日)になると予想されます。正式な発表は令和8年3月頃に行われる見込みです。

Q5: 独学で合格できますか?

A: 可能ですが、年々難しくなっています。令和2年度以降、合格率が30%を下回っており、公式テキストだけでは対応が難しい問題も増えています。200時間程度の学習時間を確保し、予備校のテキストや講座を活用することが推奨されます。

まとめ

令和7年度の賃貸不動産経営管理士試験の合格ボーダーラインは、32点~35点の範囲、中でも33点~34点あたりが最も可能性が高いと予想されます。

過去5年間のデータを見ると、合格点は34点~40点で推移しており、合格率は低下傾向にあります。令和6年度は過去最低の24.1%という合格率でした。

今年度の試験は「例年より難しかった」という声が多く、それが合格点にどう反映されるかが注目されます。試験直後の講師陣の第一印象では32点前後という見方もありますが、最終的な合格点は受験者全体の得点分布によって決定されます。

自己採点の結果がボーダーライン付近だった方も、まだ合格の可能性は十分にあります。正式な合格発表まで、前向きな気持ちで過ごしましょう。

そして、今後受験を予定している方は、年々難化する傾向を踏まえて、早めに学習を開始し、十分な準備期間を確保することをおすすめします。

12月25日の合格発表で、多くの受験生に喜びの結果が訪れることを心より願っています。